夏の高校合同説明会。勇気を出して並んだ私立高校のブースで、最初に聞かれたのは「今の素内申(成績表の合計点)は?」という一言でした。 内申点がない、あるいは評価が「/(斜線)」であること。それを伝えた瞬間に返ってきたのは、あまりにも冷たい拒絶でした。
「内申点がない学校(支援級など)があるなんて、知らなかった」 「わからないから、答えようがない」
こちらが求めていたのは「どうすれば受けられるか」という相談だったのに、そもそも「想定すらされていない」という現実に、心臓が凍りつくような思いでした。
1. 私たちを絶望させた「3つの壁」
後日、回答をくれた学校はごく一部。ほとんどの学校から突きつけられたのは、あまりにも厳しい「現実」でした。
- ① 内申がないので、そもそも受験資格がない
- ② うちは進学校だから、特別なフォローや配慮は一切できない
- ③ 中学で11日以上休んでいる子は、高校でも休む。だからうちでは無理だ
「この子の過去の数字だけを見て、未来まで決めつけないでほしい」 そんな叫びにも似た想いを抱えながら、私はブースを後にしました。
2. 「前例がない」なら、自分たちで道を作る
「わからない」「無理だ」と突き放されたとき、私は気づきました。 教育のプロであるはずの学校側でさえ、支援級や不登校という枠組みの内側にいる子の「正しい歩き方」を知らないのだと。
ならば、自分たちで探すしかない。 私は、同じように「内申がない」「出席日数が足りない」と悩む親同士で手を取り合い、一校ずつ、一項目ずつ、泥臭く情報を集め始めました。
3. 親たちの執念が「合格への地図」を描き出す
私たちが始めたのは、単なる情報収集ではありません。それは**「執念の解析」**でした。
- パンフレットには載っていない「相談の入り口」はどこにあるのか?
- 欠席日数をどう説明すれば、正当に評価してもらえるのか?
- 内申点に代わる、わが子の強みを証明する材料は何なのか?
親同士で調べ上げ、構築していったそのデータの中には、高校側さえ把握していなかった「可能性」がいくつも眠っていました。 「知らない」ことは最大の恐怖でしたが、自分たちで「調べる」ことは、何よりも頼もしい最強の武器になったのです。
説明会で「無理だ」と言った担当者に、今なら言えます。「道は、自分たちで見つけました」と。
親が正しい知識を持つことで、閉ざされたように見えた門は、再び開くことができる。絶望を最強の武器に変える、私たち独自の「合格への地図」が、ここにあります。

